苦しみの一つ
求不得苦・・・
生きていて絶対に手に入らないものがある。
求めても得ることができない苦しみ。
「私はもうじゅうぶんです」なんてことはないということをお釈迦さまは言い当てている。求めるものが得られないわけだから満足ということもない。
機を逸して手に入らないものはないだろうか?
あの時こうしていたらと悔やむことはないだろうか。終わったことは仕方がない、で片づけてしまつたつもりが、実は、もうどうしようもならないということになっている。二度とは戻れない。
幼い時はたくさん選択肢があった。歳を重ねて行けばいくほど選択肢はなくなっていく。
後悔しながらも時間は進み、老い、さらに後悔は過去からやってくる。
人生こんなものか、と思いながら、ますます時間は過ぎる。