寺の境内、季節の移り変わりです。
無題
無題
悩んでいる人が、その悩みを具体的に打ち明けた時に、親鸞の教えに照らして話をする。
そんな機会に恵まれた。
本当に久しぶりに僧侶たる自覚に立てた。
普段、法話とか説教とかいいながら、教科書通りの話をしている。それは聞いている人数が多いから、その人たち全員に当てはまるように、漠然と抽象的に話す。
釈尊は、応病与薬。
例えば、風邪をひいた人には風邪薬を、頭痛で苦しんでいる人には頭痛薬を、下痢で困っている人には下痢止めを、
と、いった具合に、様々な悩みに応じた説法がなされた。
薬を欲しない人には薬は与えられない。
薬とはもちろん仏法のことだ。
人生最上の思い出
20数年前に流行ったバンドのコンサートに行く。
20数年前の私はいわゆる青春真っ只中、大学も横浜だったので1人暮らし。名古屋から横浜に出て来て、すべてが新しい。すべてが好奇心がゆえに輝いて見えた。まさに光の中に在る自分だった。
そんな感動の毎日は、一つの失恋で一変してしまうんだが、
環境も人間関係も恋愛もすべてが我が人生上において最上だったのではないかと思う。
その時によく聴いていたバンドのコンサートに行くのだ。
もうCDなんてどっかにいってしまってるので、スマートフォンにダウンロードして聴いてみた。
はたして、当時の記憶がよみがえるのか?
若かった自分をおもいだしながらも、記憶はとぎれとぎれだ。
20数年前といえば、ロシアのペレストロイカ、ベルリンの壁など、世界史の分野にのっかりそうな感じがするが、
やはり我が身においても20数年という年月は、あまりに自分と周りを変化させていた。
もう、記憶もかすれ、自身にとって最上の時はどんどんと遠ざかって行く。
よき思い出は、老いと手をつないで忘却していくものだ。
人生のどこに仮りではなく、本当の幸せがあるのか。
20数年前に熱していた自分がコンサートに行き、どこまで冷めた心に火をつけてくれらのか。
早いもんですね
寺の一大事もあり、年始という感覚もさほど覚えることなく今日まで来た。
いつも正月が明けると自分の誕生日を意識してしまう。
ちなみに、私の誕生日は五月なんだけど、春が来れば、あっという間に年齢が増える。
誕生日が過ぎれば、またすぐに秋、冬と通り過ぎる。
なんだか生活にぼわれながら生きていると本当にあっという間だ。
そんな、あっという間の時間の中で、たくさんの人々の死を目の当たりにし、時間というものが、実は取り返しのつかないものだと思い知らされる。
毎日無事にすんでるという一点のみで安住しているつもりになっている刹那主義的な自分に、虚無感を感じる。
2013年1月1日
ついに年が明けた。
というより、いつの間にか年が明けた。
考えてみれば、年末で気ぜわしい気分のまま年が明けた。年が明けても解決なんてしないような課題はすべてそのまま持ち越しとなった。
正月がめでたいとあまり感じなくなってきている。
冷めてるからか?
子供のころはあれほど楽しみだったのに、30才を過ぎたころくらいから、正月に特別なものを感じなくなった。
喪中が2年続いたからなおさらなのか?
なぜ正月がめでたいのか模索中だ。
新年で仕切り直しができないもどかしさ。
年の暮れに
今年も残すところあと一週間ほどになりました。
この雑記も秋の彼岸以来、放置状態になってしまいました。
秋の彼岸が終って、前坊守の還淨しました。
昨年の前住職のあとを追うように亡くなりました。
あれよあれよという間に時は過ぎて、もう年末になりました。
しかし、この二年間、あまりにも大ごとが多く、自分のキャパシティではとてもきつく、今もさらに、五里霧中をさまよっています。
ただただ、目の前のことをする、それだけのことすらもおぼつかなくなり、さらに迷宮入りです。
来年もまた、迷い、さまようのであろうと、不安の日々をおくっています。
今年も秋の彼岸をむかえて
お盆が終わったかと思ったら、いつの間にかお彼岸がきました。
お彼岸お中日(秋分の日)は今年は9月22日にあたるため、今年の彼岸永代経も22日にお勤めしました。
まだまだ本堂の中は暑く、扇風機こそ回していませんでしたが、動けば汗が出るほど。
しかし、天気にはめぐまれました。
廣讃寺は3月・9月は行事が多く、今月も28日まで行事があります。くわしくは、このホームページの年間行事案内をご参照ください
お盆の季節
とにかく暑いです。
今年は七月下旬に熱中症にかかり39度の熱が出ました。
昼食の時に麦茶を飲んだきり、夕方6時までまったく水分を摂ってなかったのが原因なんですが、喉も渇かなかったので飲み忘れていた、といった感じでしょうか。
「喉が渇く」という感覚もなくなっていたのかもしれません。みなさんもご注意ください。
さて、世間ではお盆休みの時期になりました。
今日はその初日。たくさんの方がお参りに来られました。
お寺の本堂にてお待ちしております。